大きなのっぽの古時計の曲に合わせてつづられる100年の歴史は力強く、どこかものがなしい。
───てことで、またこれも数年またいでクリア(汗
TOD2のCMで気になり、限定版安売りしていたのでつい購入してしまったけど9章でいきなりマップ広くなって世界を破滅させてしまいました。しかもやり直しデータがなかった(アチャー
今回最初からやりなおしてなんとかクリアしたので、感想を。
主人公ブラッドは、不老不死の人間。
そんな彼の周りが急に不穏な事件が起きはじめた頃、女神は彼に預言書を託す。
そこには世界の破滅までの災厄の予言が書かれており、それを回避できるのは不老不死のブラッド率いる部隊だけだと女神は言う。
女神はブラッド達の個人的感情を一蹴し、とにかく騎士団を増強しろと命令するが、それはブラッド達人間に簡単に割り切れるものではない。
ある事件をきっかけについに爆発したブラッドは、女神に反発、それを機に、女神も少しずつ人間を理解しはじめる。
二人と、そして数え切れぬ命ある者たちの戦いは100年後の破滅の予言に向かってつづいていく。
老僧ウォルラス、そして若くて落ち着きのない弓兵フリーに伝えられた教えは、旅の途中で出会う世間を斜に構えて見る冒険者の少年レオへと世代を通して伝えられる…
そしてまた、隊を抜けていった者達の子孫との出会い、別れ…
そういった世代交代劇が好きな人には結構楽しいと思います。
一方で、年老いて戦力として使えなくなった仲間を切捨て、新しい仲間を導き入れないとならない悲しさ、そして100年のうちにかつて仲間だった人たちの死を受け入れなければならないせつなさの同居したゲームでもあります。
頼もしかった仲間の墓を訪れ、悼み、そして彼らが結婚し残していった子孫はまた頼もしく、そうやって血を次の世代へと引き継がせていくのも楽しいゲームです。
血の存続ばかり考えていると、9章でいきなり世界中を守らなくてはならなくなった時に世界崩壊させちゃうんですけどね(汗・過去の自分
強かった仲間には、その強さの段階に応じて大きな墓が建てられます。
うちの最強戦士は…神官でした(汗
その血統は最終戦まで引き継がれ、めちゃくちゃ頼もしかったです。
戦闘は4x3マスに味方を7人まで配置し、戦闘中にできることは基本的には3列のローテーションだけです。
各々その職に応じたスキルで、勝手に「前列は攻撃」「中列から前列を援護」「後列メンバーの回復」などを行います。
相手の戦闘パターンや攻撃力などは戦闘前に確認できるので、その情報を元に隊列を組み、うまくローテーションさせて勝利に導きます。
戦闘中ダメージを受けると疲労がたまり、疲労をためすぎると本来の力を発揮できなくなるので、うまく味方をローテーションさせること、連戦ではうまく交代させることがポイントになります。
戦闘中に死なせた味方は基本的に帰ってこないので、思考型戦闘の好きな人には楽しいと思います。
なお、戦闘中に助け合ったりして尊敬し合う関係になると、本拠地帰還時に結婚(異性)や親友(親友)になったりします。
結婚した仲間は以降の帰還時にランダムで出産を、親友になった仲間には精霊の加護が降り、戦闘中に召喚をと、いずれも以降の戦闘に有利にはたらくので、それも考慮して配置していくのがまた難しくて楽しいです。
一応、同社「セブン~モールモースの騎兵隊~」の続編らしいのですが、そっちをプレイしていなくても特に問題ありません。
ただ、セブンと(何故か)ゼノサーガやっていると恐らく楽しいイベントがあるとおもいます。
シナリオは…一部ツッコミどころ激しいので…
あと、本拠地でしかセーブできないのにすぐ戻ると女神に怒られるという不親切システムが気になるので、全体☆数は3つ半。
