フィダック城へ向かう道すがら、デニムは一人の女性を助けた。
システィーナと名乗る彼女は、バクラム過激派で元の平和な世のために戦っていた。「元の平和」…それは必ずしもウォルスタ人の平和ではない。
共に真の平和のために戦おうと誘うシスティーナ。だがバクラム人である彼女の言葉にヴァイス・レオナール両名は耳を貸そうとはしなかった。
無事にフィダック城へ到着した一行は、不干渉条約の締結に成功。
だが、故郷を焼いた仇敵ランスロットに若い彼らが冷静でいることはできなかった。
カチュアの恨み言に、ランスロットは先の焼き討ちが誤報による過失だったと謝罪する。
使命と感情。心にわだかまりを残したまま彼らはフィダック城を後にした。
アルモリカ城に戻ったデニム達を迎えたのはロンウェー公の新たなる指令。
ガルガスタンによるウォルスタ人収容所バルマムッサにて、住人5千人の武装蜂起の説得にあたれということだった。
大役を前に、デニムはゼノビアの騎士ランスロットに小さな弱音を吐いた。
そんな彼を勇気付けるランスロット。
命を賭けることと死ぬことは違う。生きて、自分のしたことの行方を見届けなくてはいけない。彼はそうデニムに教えた。
途中何度か戦闘を潜り抜けながらもデニム達はバルマムッサへと到着。
だが、バルマムッサの人々は説得を拒否した。ウォルスタ人としての誇りなど、すでに彼らにはどうでもいいものだった。
争わなければ少なくとも穏やかな生活は続けられる。彼らは争いに疲れていたのだ。
説得に失敗したデニムに、追いついたレオナールは次の指令を伝えた。
バルマムッサの人々を一人残らず殺すこと。ウォルスタ人の心を一つにまとめるには、戦わぬ同胞は邪魔でしかなかった。
大義の為必要な犠牲だと言うレオナール。だが、デニムには受け入れることはできなかった。
そんなデニムにレオナールは剣を向ける。戦わぬ英雄もまた邪魔でしかないのだ。
その様子を見たヴァイスがとった行動は同じくデニムに剣を突きつけること。彼にとってもまたデニムは邪魔だった。ただしこちらは…一人英雄と称えられたデニムへの嫉妬のために。
どうにも政治のコマの1つとして扱われていることに納得しかねていたうちのデニムですが、ここでついに堪忍袋の緒が切れました。
大勢の同胞を殺して得られる平和というのは一体誰のための平和なのだ。ロンウェー公に従うウォルスタ人だけが平和をもぎとったとして、それは彼らを苦しめてきた他国とどう違うのだ。
怒るデニムをレオナールは若いと笑いますが、年をとることが人を人として見なくなることだと言うなら若いままでいい、と。
ただこれで後ろ盾喪失しちゃうので、どうしましょうね…
ところでうちのデニムは無事Lv6にてニンジャに変身。機動力が格段にアップしました。
これで、追い詰められて死ぬことは減った、はず…

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