今更見たけど、これの放映震災よりだいぶ前で良かったですね。
ボロ泣きしました。
序盤はお姉ちゃんの中二病(?)が痛くて痛くて。痛いけど痛気持ちいいというか複雑な心境でした。
世の中の全てが自分の敵に見えているような時代ってありましたありました。
何もかもうまくいかなくて、私はこんなに悩んでるのになんでわかってくれないのもう、的な。
姉がひねる一方、弟は幼いゆえの純粋さで世の中を楽しんでいるので、
姉はそんな弟をつい憎らしく見えてしまうし、
弟はなぜか不機嫌になる姉を自分なりに喜ばせようと必死になるし。
手助けしてくれる大人(マリさん)が、そういうのわかっていて受け止めてくれるいいお母さんで良かったです。
いろんな危機を越えて、姉にも弟の純粋な好意が素直に受け止められるようになっていく。
ここの描き方がまた好きです。
弟が何かに興味を示す→それが気に食わない姉が悪意をぶつける→そのせいで(姉が)嫌な目に遭う
決定的に嫌な目に遭うわけじゃないから、懲りずに同じことを繰り返してバツの悪い思いを重ねていった上で最後のアレ。
弟がまたいい子すぎて、途中で最後の展開見えてはいたんですが、それでもやっぱり泣きました。
心に大きな穴を空けていくようですね。
今まで見なかったことを後悔するようないい話でした。あっさりした絵柄がまたよかったです。

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